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昨年(2008年)4月より先輩に頼まれ人材派遣会社を手伝っている。
世では、マスコミが連日派遣労働者の事の契約について大きく取り上げている。
派遣労働の形態は今話題の製造業だけでない。
社会の価値観の変化から働き方の選択肢として労使双方の必要性から派遣業が生まれ、その業種は多種多様である。
働き手の要望も正規、非正規、長期、短期とこれも様々である。
バブル経済崩壊後、橋本内閣の下で金融改革が行われ、金融システムの規制緩和が行われ
"グローバル化"という名のもと日本政府がこれまで規制によって育ててきたシステムを捨てる
こととなった。その後、小泉内閣の下、改革が叫ばれ様々な規制を解除していく方向を我が国は
選んだ。
"グローバル化"(英語もつかえない民族がグローバル化などというのもどうかしているのだが)
"改革"
聞こえはいいようにとれるが、これまでの規制をとっぱらったということだ。
その事により経済が生き返った産業もある。
しかし、我々は"グローバル化"、"改革"を理解していない。
つまりこれは、他国(様々だが)のように自分の身は自分で守れということだ。
グローバル化とは恐ろしいものなのだ。
食うために必死になっている人達と肩をぶつけ合って歩いて行くのだ。
我々にそれほどの真剣さがあるのだろうか?
これらの変化に対応した企業は生き残り、対応できなかった企業は跡形もなく消えるであろう。
今までの速度よりも、さらに速い速度でこれらのサイクルは進むの間違いない。
騒ぎ立てるのもわかるが、騒ぎ立てるよりも、静観し、今を、そしてこれからの自らの道を手さぐりで生きる覚悟をきめるべきではなかろうか。
テレビを見れば、ここぞとばかり学者、政治家がマスコミと一緒になって事の一面をつつき、不安を煽り立てている。
醜いの一言に尽きる。
元々、人間はこういう一面をもった動物なのであろう。
戦時中であれ、なんであれ、不安をあおり、犯人を決め、つるし上げを行う。
"醜い"
このような時だからこそ、志を掲げ、協力し、目標を勝ち取る努力と忍耐が必要なのではないだろうか?
情報が多様化している今、情報を選択する能力を身につけるべきである。"動かぬが勝"
皆が騒いでいるから、これは大変だなどと、一緒になって騒ぎ立ててはいけない。
情報選択の能力は"心"だ。人間として、自らがどのような人間でありたいか、自らに深く問いただせば雑音は消え、今やるべきことが見えてくるのではないかと感ずる。
いくつかの試練を謙虚に真剣に乗り越えた松下幸之助の著をかみしめたい。
若者達よ。
不安になるのもわかるが、志を掲げて努力して欲しい。
あなた達は、明日の飯もままならぬ国と共にこれからを生きていくのだ。
目標を掲げ、強くあれ。