photo by nao
”不況”この厳しい時期を何としても凌がねばならぬ。
寒さがよけいにこたえる。今までの経験からすれば、今の不況など蚊に刺された程度なのだが、それでも応える。人間とは弱い者だ。”朝の来ない夜はない”と自分を叱咤激励する。
いつの時代も、戦乱の世、飢饉の頃、どこの国でも似たような思いを背負い人間は生きてきたのだろう。今、正に私も歴史の中のひとつなのだとも感じる。
長年連れ添ってきた妻は、起伏の激しい私の人生に一度も愚痴を言わなかった。
申し訳けなくも思う時があるが、既にこの道は私の人生だけではなく、私達の人生になっていた事を感じる。そう感じると言い表せないような感謝の念と嬉しい気持ちで一杯になる。幸せがここにある。
この気持ちに熱燗一杯を加えて今夜は早く寝よう。
若き経営者の友よ、共に歩む家族は経営に欠かせない。
大切にする気持ちを忘れてはいけない。
「夢を失ってはいけない。夢がなくても死にはしないが、もう生きてはいけない。」
大暴落1929 (ジョン・K・ガルブレイス)